阪神・掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)が4日、打倒・巨人のキーマンに二軍の高知・安芸キャンプで調整中の関本賢太郎内野手(35)と日高剛捕手(36)を指名した。

 昨年、12・5ゲーム差の独走Vを許した宿敵について掛布DCは「あれだけバランスの取れたチームですからね。勝つのは簡単ではない」と今季も強敵であることを素直に認める。しかし、戦う前から諦めるわけにいかない。戦力が充実しているライバルを倒す策はあるのか。ミスタータイガースは「チーム内の競争を激しく高いレベルのものにすることで全体のレベルを上げていくしかない」と指摘する。

 ポイントはレギュラーが固まっていない三塁手と捕手だ。掛布DCは「まず三塁と捕手で高いレベルの競争をすることが大事になる。関本だって、まだまだ三塁のポジションを取るつもりでやっているし、状態もいい。新井良や今成と争う力はまだまだある。捕手も9人が選手登録されている。日高を含めてどれだけ高いレベルでポジション争いができるか。これが鍵になるんじゃないかな」と力説する。

 昨年は代打での出場が多かった関本と日高が突き上げることでポジション争いはヒートアップする。これがチーム力を底上げするというのだ。

 伝統の一戦の重さを誰よりも経験してきたミスタータイガース。人一倍、打倒・巨人の思いは強いだけに2人への期待は大きい。