沖縄・北谷キャンプで汗を流す中日ナインの間でUFO(未確認飛行物体)ブームが巻き起こっている。引き金は1月23日午後9時ごろ、那覇市の上空に10個以上の物体が多くの人々に目撃されたことだ。

 オレンジ色などに光りながら一列になったり、上下左右に移動を繰り返したりする動画がインターネットにもアップされ、宇宙人の飛来説など様々な臆測を呼んでワイドショーにも取り上げられた。1月28日には米軍所属機が発射した照明弾との報道もあったが、ある主力選手は「映像を見たけど、あれは照明弾の動きなんかじゃないですよ。UFOは絶対に存在すると信じているし、やっぱり、あれはUFOだと思う」と真面目顔で熱く語る。あるコーチは「これは東スポだからじゃなくて宇宙人は100%いる。宇宙に地球人しか存在しないという考えはおごり。那覇で目撃された光る物体は絶対にUFOだよ」と断言だ。

 別の選手はこんなことまで言う。「さすがにキャンプの練習中にUFOを探すことはしないけど、せっかく沖縄に来ているんだし、練習の休憩中やキャンプの休日には、できるだけ注意しながら空を見上げていたらUFOが目撃できるかもしれない。その神秘的なUFOをウチのチームの誰かが他球団よりも先駆けて、もし目撃できたら未知なる不思議なパワーが生まれてチーム力が高まるかもしれないでしょ」

 沖縄本島では、北谷の中日のほかに、浦添でヤクルト、宜野湾でDeNA、宜野座で阪神、名護で日本ハムがキャンプを行っており、2月中旬以降は那覇に巨人、沖縄市に広島が入ってくる。“ライバル”は多いが、中日ナインは、この件でも他球団に負けるつもりはないらしい。UFO探しでチームもまとまりそうな勢いだ。