西武の巨漢ルーキー・山川穂高内野手(22)が2日の練習で左ヒザに違和感を覚え、練習を途中離脱した。


 異変を訴えたのは全体練習の最後のランニング中だ。河田外野守備走塁コーチによると「走力メニューの時にキツそうにしていたからトレーナーが大事を取ったんでしょう。明日は大丈夫じゃないかな」と軽症のようで、報告を受けた伊原監督も「ヒザが若干痛いということ。中学の時に1回同じ痛さがあったらしい。できないことはないらしいけど、それだったらとトレーナーと相談して帰しました」と大事を取っての措置であることを強調した。


 同じ巨漢でも本塁打王4回、打点王2回と実績も段違い。今季に左ヒザ手術からの完全復活を目指す102キロの主砲・中村剛也内野手(30)は自分の体の状態、調整ペースを知っているだけに走力メニュー中は堂々と集団から離された最下位を独走するマイペース調整を容認されている。


 しかし、新人野手でただ一人A班に抜てきされている山川は、立場的に手抜きは許されない。「土台作り」がテーマで1日4キロの走力ノルマが課せられている第1クールの2日目で体重107キロの負荷が左ヒザに集中したようだ。


 その体形と出身地が沖縄であることから「アグー」のニックネームを持つ山川は「大丈夫です。明日も軽く走ります。久しぶりにスパイクを履いてランニングしたせいですかね」と話したが、最初の試練が訪れた。