
巨人・高橋由伸外野手(38)が“リベンジ”を誓っている。
昨季は開幕直後に左足ふくらはぎを痛め、長期離脱を強いられたが、6月終盤に復帰してからは尻上がりに調子を伸ばし、終わってみれば、68試合に出場し、10本塁打、34打点。特に打率は3割3厘と、07年以来6年ぶりに3割超えを果たすなど、充実したシーズンとなった。
しかし、そんな高橋由の心残りとなったのは、ポストシーズン。日本シリーズでは6試合に出場し、20打数3安打の打率1割5分、1打点、広島とのCS(クライマックスシリーズ)ファイナルステージでも3試合で無安打だった。
クリーンアップとしての責任感はもちろんのこと、高橋由が残念がったのは週刊漫画雑誌「モーニング」(講談社)連載中の人気野球漫画「グラゼニ」(原作・森高夕次、漫画・アダチケイジ)の内容。
以前から同漫画のファンだった高橋由は「(漫画に)出たい!」と熱望していたが、その願いがかなったのが、日本シリーズ中に発売された号でのこと。その中では「高橋ノブヨシ選手」としてCSで大暴れする、“シリーズ男”として描かれた。現実は真逆だったわけだ。
球界を代表する選手として知られる高橋由だが意外にも「漫画に描かれることは、今までほとんどなかった」だけに、描かれることを楽しみにしていたのだが…。
「本人も関係者を通じて、漫画に描かれることは知っており『頑張るよ!』と励みにしていただけに残念がってましたね。こうなれば、今年も日本シリーズに出場して、今度こそ“シリーズ男”を襲名する覚悟です」(チーム関係者)
チーム最年長となるベテランの意地に期待したい。