掛布DCを他球団が徹底マーク

2014年01月30日 16時00分

若手選手の打撃練習を見つめながら思わずスイングする掛布DC。右は平田二軍監督

 阪神・掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)がライバル球団の007に徹底マークされる。主力組の沖縄・宜野座キャンプでは各球団のスコアラーによる戦力チェックが行われるが、今キャンプの警戒ポイントは新戦力だけではない。若虎育成の鍵を握る掛布DCの動向も重要テーマとして全力調査するという。

 

 掛布DCは28日も西宮・鳴尾浜球場で自主トレを行う若手選手を視察。指導が解禁となる2月1日を待ち切れない様子で「キャンプでは打撃投手もやりますよ。正面から見た方が打者の状態がよく分かる。体の開きとかバットの動きとかね。僕が現役の時も打撃投手の方に状態を聞いたり、センター方向から撮影した映像を参考にした」と意欲満々に話した。

 

 将来の主砲育成を託されたミスタータイガースの精力的な姿は球団にとっても心強いばかりだ。その一方、他球団にとっては警戒の対象となっている。掛布DCは二軍組の高知・安芸でキャンプインして2月13日からの第3クールに主力組の沖縄・宜野座に合流する予定。ある在京球団のスコアラーは「沖縄に来た掛布さんが誰を重点的に指導するのか。掛布さんの動き、指導された選手をしっかり見ておかないといけないでしょう」と真剣な表情で打ち明ける。

 

 本来、春季キャンプでの主なチェック項目は新戦力。今季の阪神では新守護神の呉昇桓(オ・スンファン=31、前サムスン)、4番候補のマウロ・ゴメス内野手(29=前ナショナルズ)や新人選手だ。これに加えて今回、選手ではない掛布DCが調査対象となっている理由は“掛布門下生”が阪神の戦力を分析する上で重要な要素になると判断しているからだ。

 

 セ・リーグ球団の偵察部隊の一人は「掛布さんが指導した伊藤隼、中谷あたりがどう変わってくるのか。若い選手が出てくるとチームは活気づく。特に今回は掛布さんが指導した選手ということもあって周囲の期待や注目が大きい分、活躍すれば相当、盛り上がる。こういう勢いが一気にチーム力を押し上げることがあるから無視することはできない」と説明する。

 

 チーム内の期待も大きい掛布DCだが、他球団にとっては脅威の存在。ネット裏からミスタータイガースの一挙手一投足に熱視線が注がれる。