広島の“新人コンビ”が揃い踏みでの開幕ローテーション入りをアピールした。合同自主トレを行っているドラフト1位・大瀬良大地投手(22=九共大)とドラフト2位・九里亜蓮投手(22=亜大)が20日、ブルペン入りし、揃って捕手を立たせたままで50球の“熱投”を披露した。

 大瀬良は入寮後、2度目のブルペン入り。この日はカーブやスライダー、カットボールなども試し「今日は外角に立ってもらって横の角度を確認した。カットとスライダーは最初にしてはコントロールが良かった。カーブはまだまだ」と上々の手応えを口にした。一方、初ブルペンとなった九里は「リリースの位置がバラバラ。精度を上げていきたい」と渋い表情を浮かべた。

 視察に訪れた山内投手コーチは大瀬良と九里のコンビを大絶賛。「大瀬良はマウンドに立った感じでは体も大きいし、力のある感じ。馬力型かなと思う。九里も思ったより体重を乗せてバッター方向にくる感じ。前でボールを放そうとしていていい。(2人とも)マエケンでもなく野村でもなくまた違ったタイプ」

 山内コーチはマエケン、野村との違いが、実戦で生きてくるとみており、「期待できる投球だった。楽しみ。まずは先発を目指してやってもらいたい」と2人一緒に開幕ローテーション入りすることを期待した。

 2人は「まだまだなので練習して鍛えて、いいボールを投げられるようにしたい」(大瀬良)「しっかりとローテを目指してやっていきたい」(九里)と、山内コーチからのエールに気持ちを新たにしていた。