掛布DCは二軍若虎の“心の支え”

2014年01月23日 11時00分

掛布DC

 阪神が来月の春季キャンプで二軍スタートとなる傷心の若虎を発奮させるスローガンを用意している。キーパーソンは掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)だ。二軍でキャンプインし、中盤に一軍に合流するという日程に注目。「掛布DCと一緒に沖縄に行こう!」という合言葉で若手選手の士気を回復させようと画策しているのだ。

 

 

 一軍の沖縄・宜野座か、二軍の高知・安芸か――。23日のコーチ会議で一、二軍の振り分けが決定する。すでに和田監督は「昨年の秋季キャンプで手応えを感じて、もう少し見たいという若い選手がいる」と例年より多い若手選手を一軍に帯同させる方針を固めている。若虎にチャンスの場を与えることで、ここ数年の課題となっている世代交代を促進させようという狙いだ。

 

 ただ、二軍スタートを通告された若虎は一軍切符が遠のき、若手抜てきの流れに乗り遅れるため例年以上に大きなショックを受けることが懸念される。球団関係者も「同世代や年下の選手が一軍で自分が二軍となればかなり落ち込むでしょう。彼らのケアが大事になってくる」と指摘する。

 

 そこで掛布DCだ。最初は二軍キャンプで指導し、2月13日からの第3クール中に一軍のキャンプ地・沖縄に移動する。チーム関係者は「掛布さんの推薦となれば一軍の首脳陣も直接、見たいと考えるでしょう。掛布さんと一緒に沖縄に行くということも十分にある。今年は掛布さんへのアピールというチャンスがあるということを二軍の選手に伝えればモチベーションも上がる。掛布さんと一緒に沖縄に行くことを目標に頑張ってもらいたい」と明かす。

 

 また、掛布DC自身も「長いシーズンの間には必ずチャンスが巡ってくる。大事なのはそのチャンスをものにできるかどうか。その時のためにしっかりと力をつけておかないといけない。僕もそうだったからね」と話すようにドラフト6位から虎の主砲まで這い上がったという経験の持ち主。「努力すれば必ずチャンスがあるということについては誰よりも説得力がある人。掛布さん自身の経験を話してくれれば若い選手の意識も高まる」と首脳陣の期待も膨らむばかりだ。

 

 二軍スタートの選手が猛アピールで突き上げればチーム全体が活性化する。技術指導はもちろん若虎の“心の支え”としても掛布DCの存在が注目されている。