巨人 今年初の紅白戦に不安の声

2014年01月21日 11時00分

 大変なことになりやしないか。巨人・宮崎キャンプでの初の紅白戦が2月11日に行われることが決まった。キャンプに紅白戦はつきもので、時期も早すぎるわけではない。しかし当日は、臨時コーチを務めるOBの松井秀喜氏(39)と長嶋茂雄終身名誉監督(77)が、揃い踏みで視察する“御前試合”。主力クラスも出場メンバーに名を連ねる見込みで、チーム内からは「早い仕上がりを求められる選手たちは本当に大丈夫なのか」と不安の声まで上がり始めている。

 

 

 2014年初の実戦に主力の誰もが早々と照準を合わせている。2月11日に宮崎・サンマリンスタジアムで行われる予定の紅白戦には、すでに阿部、井端らが「出る準備をしていきたい」と意欲満々。原監督が「レギュラー白紙」を打ち出していることもあるのだろうが、選手たちをその気にさせているのは当日に松井臨時コーチと長嶋終身名誉監督が揃い踏みとなることだ。例年なら実績の乏しい若手のアピールの場となるところだが、首脳陣も「ベテランも元気であるならば、その姿を宮崎の皆さんにぜひ見てもらいたい」(川相ヘッドコーチ)と話しており、主力クラスの出場も十分に考えられる。

 

 確かにファンは喜んでくれるだろうが、早い時期にベテラン連中を実戦に引っ張り出して問題は生じないのか。チーム関係者からは、こんな声も聞こえてくる。

 

「特に心配されるのが投手陣です。本来なら広島から移籍してきた大竹は肩、ヒジに不安もあり、川口投手総合コーチから『オープン戦中に仕上げてくれればいい』とマイペース調整を容認されていた。こういった事態になれば、そうも言っていられないでしょう。本人もあおられるでしょうし、出場を志願することになるのではないか」

 

 若手投手への影響を懸念する関係者も1人や2人ではない。16日に行われたスタッフミーティングでは「従来より早い段階でシートノックに若手投手を起用するように」と、打撃コーチから要望が出されたという。ここにも2月11日の紅白戦に向け、打者に「生きた球を打たせたい」という配慮があったことは間違いない。今年は「若い投手をじっくり育てる」がテーマだったが、それもままならない状況になりつつあるのだ。

 

 確かに松井氏の臨時コーチ就任に伴う“宮崎フィーバー”は、キャンプ開始前から大きな盛り上がりを見せている。しかし突然の急ピッチ調整指令によってシーズン本番に悪影響が出ることにでもなれば本末転倒。それこそ、松井氏が心を痛めることになりかねない。