藤浪飛躍のカギは捕手への反抗

2014年01月18日 11時00分

ブルペンで力投する藤浪

 阪神の藤浪晋太郎投手(19)が15日、西宮・鳴尾浜球場で今年初めてブルペンに入った。1年目から2桁勝利の10勝をマーク。2年目のさらなる飛躍に向けて着々と準備を行っている19歳右腕だが、やはり気になるのは「2年目のジンクス」だ。この“球界の定説”を藤浪自身はどう考えているのか。本紙の直撃に持論を展開。そして、首脳陣はジンクス打破に向けて「反抗」の必要性を説いた。

 

 

 捕手を立たせたまま35球の“初投げ”。藤浪は「しっかり腕を振れたのが良かった。去年のこの時期に比べたら間違いなくいい」と2年目のシーズンに向けて順調ぶりをアピールした。

 

 1年目に活躍したルーキーが2年目は苦戦する。プロ野球界ではこんな現象が続出していることから「2年目のジンクス」として恐れられてきた。しかし、頭脳明晰な19歳はしっかりと自分の答えを持っていた。

 

 本紙が「2年目のジンクスの原因」を問うと藤浪は「1年目に勝つと2年目は(先発の)表のローテーションに回って、いい投手と対戦するからじゃないですか。そういう単純な理由だと思います。あと相手も(自分を)研究してくるからっていうのもあると思いますけど」とキッパリ。

 

 ジンクス克服についても「やっぱり昨年より(自分が)良くないと勝てないと思います。あと何か変わらないといけないとは思っています」と、すでに解決法を考えていた。昨シーズン終了後にはフォームの微調整を行い、オフの間は体力強化に専念。ジンクス打破はもちろん2年目のレベルアップに向けて明確なプランを描きながら取り組んできた。

 

 そんな藤浪に対して首脳陣は捕手への“反抗”を求める。あるコーチは「1年目は遠慮していたと感じるところもあった。投げられる球種も増えてきたし、メッセンジャーのように自分で配球を考えられるような投手を目指すべき」と指摘する。

 

 実際、昨年も藤浪は打たれた場面を振り返って「こういうボールを選択した方が良かったですね」と反省することがあったという。それだけに球団関係者も「好投手は自分で配球も考えている。藤浪自身の成長のためにも今季は遠慮せず、どんどん自分で考えてやってほしい。違うと思ったら首を振ってもいいと思う」と“反抗”を勧めるのだ。

 

 首脳陣や球団スタッフが「あいつに2年目のジンクスなんて関係ないと思う」と口を揃えるように、すでに注目はジンクス打破よりも、はるかに高いレベルにある。1年目以上の大きな期待を背負ってシーズンに臨む。