ソフトバンクの内川聖一外野手(31)が11日、宮崎・日向市で行っている自主トレを公開した。砂浜ダッシュを繰り返すと「去年よりも今年のほうがデキがいいかな、と感じる」。早くも手応えを口にしたが、そんな鷹のリーダーに日向市が熱視線を送っている。

 今年は日向市からの勧誘で地元の大分から自主トレの場所を変更。そこで出合ったのが「へべす」だ。へべすとは日向市が売り出し中の柑橘類で、すだちやかぼすに似たもの。内川はその果汁を使った「へべすドリンク」を気に入って連日、のどを潤している。「おいしいですよね。(日向市出身の)青木(宣親=ロイヤルズ)さんと年末に電話したけど、その時もおいしいねって話になった。栄養的にもいいらしい」。へべすにはアミノ酸が豊富に含まれ、今回の自主トレの欠かせない栄養源にもなっている。

 そんな内川に目をつけた日向市の産業経済部農業水産課の中島克彦課長は「ぜひとも“へべす大使”になってほしい。宮崎キャンプ時に用意するのはもちろん、福岡にも喜んで送りますよ」。文字通り、へべすをPRするへべす大使になれば、へべすの断面図を模したかぶりものと、緑色の全身タイツのセットコスチュームが用意される。中島課長は「ゆくゆくはイベント時にコスチュームをまとい、市のパレード等に参加してほしい」とまでラブコール。今後、タイミングを見て正式にオファーする考えだ。

 当の内川はかぼすの産地・大分出身だが「大分からかぼすの話は来てないし、へべす大使もいいんじゃないですかね」とノリ気。話がまとまれば“へべすマン”に変身した姿が拝めるかもしれない。