藤浪2年目で“兼任コーチ”

2014年01月12日 16時00分

自主トレ中に川藤幸三氏と握手する阪神・藤浪晋太郎

 阪神・藤浪晋太郎投手(19)が10日、兵庫・西宮市の鳴尾浜球場でトレーニングを行った。ルーキーイヤーの昨季を10勝6敗、防御率2・75の好成績で終えた右腕には、さらなる飛躍が期待されているが、加えて球団サイドは新たにお願いしたいことがあるという。それは新人選手のスペシャルコーチ役だ。

 

 ドラフト1位の岩貞祐太投手(22=横浜商大)ら新人たちが合同自主トレで汗を流す横で、藤浪はランニングなどを行った。「自分のような若い選手が飛躍できれば、チームにいいものが出てくると思う」。まだ2年目の19歳ながら風格も漂わせる。首脳陣も、今年は投手陣の軸的存在として期待しているが、プラスして球団内から出てきたのが「新人選手のコーチ役にもなってほしい」との要望だ。

 

 あるコーチがこう求める。「ルーキーのトレーニングコーチをお願いしたい。トレーニング方法や考え方を指導してほしい。(1年目に)結果を出した藤浪が言えば効果は大きいからね」。藤浪は昨年から筋肉の勉強をしており、今では各部位の名前を全部言えるまでになった。それらを含めて岩貞らに伝授してほしいという。

 

 それだけではない。球団関係者は「今年の新人は藤浪ほど知名度がない上にコメントも真面目。藤浪は真面目な話もできるけど、テレビで盛り上げたりもできる。ああいうユーモアを交えた切り返しをぜひ新人に教えてあげてほしい」と話す。このオフの藤浪はテレビやラジオなどに引っ張りだこだが、そのトークも絶品と周囲をうならせている。まさに新人には最適の“話術コーチ”というわけだ。

 

 さらには“人心掌握術コーチ”役として「藤浪は(一軍で)年上ばかりの中で今成のモノマネをやったりして、先輩たちに溶け込んでいった。やっぱり先輩に好かれるほうがいいし、うまく付き合うことも大事。そういうことも新人たちに伝えてほしい」(別の関係者)との声も。もちろん、藤浪ならば、自分自身の調整とともに、そんな任務もきっちりこなしてくれるはず、とみているからこそのこと。“藤浪コーチ”への期待も大きい。