虎の1、2番コンビ 西岡&大和の理想型とは

2014年01月09日 16時00分

自主トレでサッカーをする(左から)西岡剛、大和

 阪神の西岡剛内野手(29)と大和内野手(26)が8日、大阪・吹田市内のグラウンドで行っている自主トレを公開した。今季も1、2番コンビを組む2人は強烈な先制パンチを繰り出すためにも「あうんの呼吸」を作り上げることを宣言。理想は1998年に日本一となった横浜(現DeNA)の“ノーサイン攻撃”だ。

 

 室内練習場でキャッチボールや打撃練習を行った西岡は一緒に汗を流した大和について「思い切ったプレーをできるいい選手。僕が勢いをつけて背中を押せる存在になりたい」と話した。一方、大和も「僕も西岡さんの気持ちを分からないといけない」と抱負を明かし、コンビの“絆”を強調した。

 

 V奪回に向けて得点力不足が大きな課題。1、2番でチャンスを広げられれば得点も倍増する可能性も膨らむだけに意気込みはハンパじゃない。そんな2人には理想的なモデルがある。98年に横浜を日本一に導いた石井琢朗(現広島コーチ)と波留敏夫(現中日コーチ)のコンビだ。

 

 コーチの一人は「あの2人がいたおかげで初回にあっという間に得点するケースが非常に多かった。ああいう形が目標になる。あの時の横浜のように2人が機能するなら、ベンチがサインを出さずに全てを託すという選択肢も出てくる。当時の横浜の映像を見て参考にしてもらうことも考えている」と打ち明ける。

 

 石井が出塁すると波留の打席で臨機応変に盗塁、バント、エンドランなどで得点圏に進塁。主軸で一気に生還というのが得点パターンとなっており、石井はリーグトップの103得点を稼いだ。当時を知るDeNA関係者が「ベンチからサインが出ていたわけではなく、全て2人がアイコンタクトなどでコミュニケーションを取りながら、様々な作戦を展開していた」と説明するように、この攻撃の鍵は2人の「あうんの呼吸」。それだけにコンビの完成度が高まればノーサインという大胆策の導入も視野に入れているのだ。

 

 別のコーチも「あんな鮮やかな先制攻撃ができればチームも勢いに乗るし、相手投手にもプレッシャーをかけられる。波に乗るのが下手なチームだけに2人が機能するかどうかで展開が大きく変わる」と大きな期待を寄せている。西岡・大和コンビが新猛虎打線の最大の武器になるかもしれない。