
中日の谷繁元信捕手兼任監督(43)が8日、横浜市内で自主トレを公開した。ランニングや素振り、キャッチボールなどで約3時間。立場が変わってプロ26年目のシーズンを迎えたが「いつも通りに入ろうと心がけている。(キャンプインまでは)6~7割の半分以上は選手。今までの自分のリズムを変えたくない」と自然体を強調した。
初めて経験する監督との兼務については「やってみないと分からない」と話しながらも、2月からの沖縄春季キャンプに向けて「ウオーミングアップをやりながら(選手を)全部見れる。チームプレーに入っても見れるし、ブルペンでも投手、捕手を見れる。唯一、一軍で見れないのは投手のランニング、個別メニューぐらいのもので野手は間近でほとんど見れる」ときっぱり。
これにはナインも敏感に反応。ある選手は「これまでは谷繁さんを選手としてすごいな、というふうに見てきたけど、常に練習中も監督として見られているということはアピールできる時間が増えるのでチャンスですね」。別の選手は「選手として一緒にやっていても監督の目でずっと見られているので、何をやるにしても全く気が抜けなくなる。ある意味、落合監督時代よりも精神的にしんどくなると思う」と気を引き締め直した。
「個人もチームも一緒。とにかく優勝したい。日本一になります」と力強く言い切った指揮官。様々な形での“谷繁チェック”も注目されそうだ。