DeNAで中畑清監督(60)の過度な“捕手イジリ”が危険視されている。

 昨季108試合に出場した鶴岡一成捕手(36)がFAで加入した久保康友投手(33)の人的補償で阪神に移籍。残ったのは黒羽根利規(26)、高城俊人(20)両捕手となったが、課題は打撃だ。

 昨季、黒羽根は30試合で2割6分7厘、2本塁打と健闘したが高城は51試合で1割3分6厘、42三振と打撃不振が原因で二軍落ちした。

 DeNAコーチの一人は「黒羽根の打撃はシーズン後半、だいぶ良くなった。自信もかなりついたはず。高城の打撃も台湾ウインターリーグで成長した。あとは監督のヤジをやめさせないといけない」と指摘した。

 中畑監督のヤジとは黒羽根や高城の打撃練習中、報道陣と談笑しながら凡打の場合「高校生の方が上」などと、聞こえよがしにからかう行為。時折いい当たりが出ても「一体どうしたんだ?」「悪いものでも食ったのか?」などすべてを笑いに変えている。

 前出のコーチによれば試合中のベンチやミーティングでも同様だそう。中畑監督にすれば明るい雰囲気をつくる狙いだが「若い選手にとっては自信を失うことになる。監督がネガティブなことを言ってはダメ。いい気持ちにしてやらないと」と前出のコーチ。中畑監督の捕手イジリを抑えられるかどうかにDeNAの今季成績がかかってきそうだ。