
先発ローテーション定着を厳命されている日本ハム・大谷翔平投手(19)が6日、先発6番手奪取の決意を語った。
最下位からのV字優勝を公言する栗山構想の中では絶対条件としてすでにローテーションに組み込まれている大谷だが、本人におごりはない。
「自分はまだ吉川さんや武田勝さんのように開幕ローテーションが確約されているわけではない。キャンプ中に勝負して(ポジションを)つかまないといけない立場。そのためにしっかり投げ込みをしていきたい」
ポジションは与えられるものではなく、奪うものという姿勢で自主トレに励んでいる。
実績のない立場をわきまえたその謙虚さは球団幹部を「言わなくても分かっているところが彼の素晴らしいところ」とうならせているが、球団も今年は厳しく結果至上主義を打ち出している。
「昨年最下位のチーム事情を考えたら今年は育成の年にはできない。当然結果を出さなければいけない年で、それは大谷個人も同じ」(球団幹部)とキャンプ、オープン戦で結果が出せなければ中継ぎへの配置転換の余地も出てくるが、大谷にネガティブな要素はない。
「ブルペンにはできるだけ早く入りたい」とキャンプインまでに万全の準備を急ぐ構えだ。