広島のドラ1大瀬良 恩師がスローペース調整指令

2014年01月06日 11時00分

黙々と自主トレを行った大瀬良

 広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22=九共大)が5日、九州共立大のグラウンドでの自主トレを公開した。即戦力としての期待がかかる金の卵は1年目からの先発ローテーション入りを誓い、年末年始も休まず練習に励んでいる。そんななか、何人ものプロ野球選手を送り出してきた大学時代の恩師である仲里清監督(59)は教え子の飛躍のために2つの“金言”を贈った――。

 

 勝負の年を迎えた赤ヘルの黄金ルーキーが静かに闘志を燃やした。この日は少年たちとの野球教室を行った後、自主トレを公開。ランニングやキャッチボールで汗を流し「新人王と言っていたが、まずは開幕一軍に残れるようにやっていきたい」と、冷静に目標を設定した。当初の予定を早めて、年明け2日には長崎の実家から九州共立大入りして練習を行っているという。そんな気合十分の大瀬良に“金言”を授けたのが仲里監督だ。4年間、見守り続けてきた恩師は「体格はあるが体力はまだまだ。ゆっくりやれよと言っている。放っておいても練習をするタイプで、こっちが抑えるくらいだったので」とスローペース調整を命じた。

 

 九共大OBでは2001年にドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)に入団した山村路直投手が、1年目のキャンプで飛ばしすぎて故障した苦い過去がある。「将来的に160キロを投げるかもしれない」(仲里監督)という逸材に、先輩と同じ失敗をさせたくないという親心から出たスローペース調整指令だ。

 

 広島の球団関係者は「誰にでも腰が低いし、あれだけしっかりと受け答えができる新人はそうはいない」と、その好青年ぶりを高く評価している。仲里監督はプロに入ってもその姿勢は忘れないでほしいという。「マスコミの皆さんと子供さんは特に大切にしろと言っている。九共大の伝統で先輩たちも守ってきていること」。もし、悪い噂を耳にした時は広島まで行って、直接雷を落とすつもりだ。

 

 練習後、北九州市内で行われた「九州共立大出身プロ野球選手後援会」に出席したルーキー右腕は「伸びしろがあると言っていただいたので、向上心を持ち続けていかないといけない」と決意を新たにした。恩師の言葉を胸に飛躍の1年にしたい。