ロッテに移籍した涌井が期待される理由

2014年01月04日 12時00分

 西武からFA宣言しロッテに移籍した涌井が、新天地で投手陣のリーダーとしても期待されている。

 伊東監督がFA交渉解禁前から「開幕からローテーションの軸になってほしい」と訴えるなど、ロッテでは涌井の評価が高い。手薄な先発陣の底上げはもちろん、持久力のないロッテ投手陣に好影響を与えてくれると考えられているからだ。指揮官の信頼も厚く、涌井再生のキーマンともいえる大迫フィジカルコーチはこう指摘する。

「ここ(ロッテ)の投手陣に一番足りないのは、手本となるリーダーがいないこと。若い投手にいい影響を与えられる投手がいない」

 私生活における過去の醜聞から、世間一般の涌井のイメージは決して良くない。ただ、野球に対する涌井のひたむきで真摯な姿勢が周囲の評価を受けているのは、紛れもない事実だ。

 期待されながら、シーズンを通して一軍にいることができなかった唐川が、2013年シーズンは勝ち星こそ9勝(11敗)に終わったものの初めてローテーションを守り抜き、チームで唯一規定投球回数をクリアした。実は、オフに涌井と自主トレし“涌井イズム”に感化されたからだという。

 走らないことでは唐川と双璧だった横浜高の先輩・成瀬も、涌井に刺激されたかのように昨年の秋季キャンプでは自発的に下半身強化に取り組んだ。この3投手が揃って2桁勝利を挙げれば、今季はロッテが一気に優勝候補に浮上してきそうだ。