谷繁監督は“仲良し”和田を叱れるか

2014年01月03日 12時00分

選手兼任監督で注目される中日・谷繁監督

 元ヤクルト・古田敦也氏以来となる選手兼任監督で注目される中日・谷繁監督。過去、球界ではプレーイングマネジャーの成功例は少ない。

 かつて同じ仲間だった選手が上司となる。選手には気安さから甘えが、監督には遠慮が出てしまう。そうなってはもはや戦う集団にはなれない。そうならないために、球団首脳の1人は谷繁監督に徹底的に非情になれとアドバイスを送る。

「どんな相手でもダメなものはダメ。使えない選手は使わない。選手からいくら不満が出ようが、徹底的に実力主義を貫く非情さを持ってやってほしい。そうすればおのずとうまくいくと思う」

 スタメンから外れた選手、ローテーションから漏れた投手。どうやろうとも使われない選手から文句の声は出るもの。しかし、そこにイチイチ気をもんでいても仕方がない。毅然とした選手起用がそうした声を結果的に少なくすることにつながる。なかでもベテラン陣、特に和田にはとりわけ毅然と接した方がいいという。

 谷繁監督と和田の2人は年齢も近く、ともに他球団から中日にやってきた移籍組ということもあって大の仲良し。試合中のベンチでも笑顔で会話を交わす光景はよく見られた。もちろん、2人の関係は選手も良く知っている。

「だからこそ、選手は谷繁監督がベンちゃん(和田)にどんな態度をとるか、注目していると思う。そこでもしもこれまでのような仲良しムードだったら他の選手は『なんだぁ』と緩んでしまうかもしれない。逆にベンちゃんと距離を置き、ミスした時などに叱責するようであれば『和田さんでさえダメなら怒られるのか』とチームがピシッとする」(球団首脳)。かつての友人にも容赦をしない非情さ。そうした線引きがチーム一丸となる求心力につながるというわけだ。

 和田を初めベテランについて「長くレギュラーをやっている選手に配慮はする」と話すにとどめている谷繁監督。果たしてどのように接していくのか。これが2014年シーズンの中日浮沈の鍵となるかもしれない。