巨人の強さは「つなぎ打線」

2012年07月07日 12時00分

 巨人は6日の阪神戦(東京ドーム)、序盤で6点を奪う猛攻で一気に主導権を握り、そのまま宿敵・阪神に快勝した。投げては澤村が6回3分の2を2失点の好投で、チーム力の違いをまざまざと見せつけた。

 初回だけで敬遠を含む4四球という、阪神先発メッセンジャーの〝自滅〟もあったとはいえ、もらったチャンスを確実にものにするところがG打線の強いところだ。二死一、二塁で6月の月間MVPを受賞した5番・阿部の左前打で1点を先制すると、高橋由もすかさず左前に適時打。内角高め147キロのスライダーにつまらされながらもフルスイングしたぶん、なんとか左中間ヒットゾーンまで押し込んだ一打だった。さらにエドガーの適時打、さらに押し出しと一気に4点を奪った。

 高橋由は2回にも〝仕事〟をしてみせた。先頭の谷が2号ソロを放ち、なおも二死一塁のチャンス。ここで「追い込まれていたが、何とか食らいついて打てた」と放った一打は右翼フェンス直撃の二塁打で村田が一塁か一気にホームイン。背番号24がたたき出した6点目。これで勝負は決まったようなものだ。

 今の巨人は完全な「つなぎの打線」となっている。その中核をなしているのは実は高橋由だ。4番の村田は「(相手が)阿部さんで勝負したくないから、自分で勝負してくる。助けられている部分が多い」と村田、阿部と続く4、5番の効力を語っていた。原監督はそこに6番・高橋由を加えた。4、5番を警戒するのは当たり前。後ろに控える〝天才打者〟が控えていることで相手投手をさらに疲弊させることができる。ここにいまの巨人の強さの秘密がある。