小笠原 突然のFA宣言の裏にあった「確信」

2013年11月12日 11時00分

FA権の行使を表明した小笠原は慣れ親しんだクラブハウスへ戻る際、神妙な表情を見せた

 巨人・小笠原道大内野手(40)が10日、FA権を行使し、他球団への移籍を目指す意思を表明した。これまで球団が示していた残留でもトレードでもない、第3の道を選んだ理由は何だったのか。構想外となっていたベテランの決断は、一見すると危険な賭けにも映るが、その裏には現役続行への強い思いと、ガッツなりのある“確信”があるという――。

 

 一、二軍全選手が集合して日本一奪回を誓い合った同日、巨人で一時代を築いた男・小笠原が次のように述べ、静かにチームを去る決断を下した。


「FA宣言します。最後にもう一度、自分を見つめ直したい、新しいところで挑戦してみたいという思いで決断した。試合に出るのが野球選手として一番大事。ゼロから挑戦しようと思った」


 来季の戦力構想からは早々に外れていたが、球団は「あれほどの功労者が自由契約で出て行くことは、あってはならない」(原沢球団代表兼GM)とし、残留を勧めた上で、出場機会を得られる可能性のある球団へのトレードを模索していた。


 それが突然のFA宣言だ。小笠原の現役続行への意思は強く、親しい周囲には「45歳まで続けたい」と漏らしていた。巨人に残れば、少なくとも来季は選手を続けられるが、「新しいところで挑戦したい」と、退路はすでに断った。引退に追い込まれるかもしれない決断を後押ししたものは何だったのか。