小笠原に「戦力外通告なし」でGナイン不満噴出

2013年11月06日 11時00分

現場では既に“構想外扱い”となってはいるが、立場的に宙に浮いたままの小笠原(左)と新天地を求めることになった谷

 巨人はベテランの谷佳知外野手(40)ら3人と来季契約を結ばないことを発表したが、その中に事実上の“構想外”となっている小笠原道大内野手(40)の名前がなかったことをめぐって、球団内で異論が噴出している。

 

 巨人がベテランの去就を巡って揺れている。仙台市内の宿舎で取材に応じた原沢GMは、谷について「功労者だし、日本シリーズの40人枠にも入っていた選手。判断は迷うところだったが、本人の出場機会を求めたいという意志が強く、取るべき手続きを取った」と円満退団を強調。一方、谷も「体も動くし、走ることもできる。野球が好きなので燃え尽きるまでやりたい」と語り、残り79本に迫った2000安打を念頭に、他球団への移籍を模索していく意思を示した。

 

 だが、谷より早く“構想外”となっていた小笠原道に関する発表がなかったことが、波紋を呼んだ。原沢GMは「(戦力外通告の手続きをした選手の中に)入っていない選手に関してどうこうは言えない」としたが、依然として片づかないベテランの処遇問題に、球団内からは不満が噴出している。現場スタッフの一人は「監督は今まで何度も起用法を通じてフロントに意思表示してきた。今回、日本シリーズの40人枠に入れなかったのも『いい加減に決断してくださいよ』ということですよ。フロントがメンツを気にするあまり、監督ばかりがつらい決断を強いられている」と煮え切らない対応を批判した。

 

 現役続行を希望している小笠原について、戦力外通告という形をとりたくないフロントは現在、トレード移籍を模索しているとみられる。だが、話がまとまらず来季も球団に残るようだと若手の士気にも影響しそうだ。

 

「球団は僕らの出場機会をどう考えているのか。一軍で使わないとわかっているベテランをいつまでも置いている余裕があるんでしょうか」と疑問を投げかける声は多い。

 

 原監督は「それは球団の部分ですから」と話すにとどめたが…。現場との間に余計な亀裂を生まないためにも、フロントは早急な決断を迫られている。