活躍したのに…阪神が“藤浪隠し”

2013年10月19日 14時00分

テレビ出演を楽しむ藤浪。この笑顔も今オフはお預けか

 阪神・藤浪晋太郎投手(19)が今オフ、姿を消す!? プロ1年目から10勝をマークするなど評判通りの力を発揮。待望の生え抜きスター誕生とあってオフのテレビ出演やイベント参加のオファーが殺到する見込みだが、球団ではできるだけ注目ルーキーの露出を避ける方針を固めている。

 ほぼ1年間、先発ローテを守りシーズン24試合に登板し、CSファーストステージ初戦にも先発とルーキーイヤーからフル回転した。中西投手コーチが「しっかり休ませないといけない」と明かすように現在は休養中。今後も肩やヒジの検査、オーバーホールとまずは疲労回復に努める。このため11月初旬の「小久保ジャパン」の台湾遠征も辞退する予定だ。

 さらに、球団ではオフの副業も制限する。球団関係者は「テレビや雑誌などへの露出は可能な限り絞り込みたいと考えている。テレビ局などの取材や番組出演は1社につき1回ということになるでしょう」と説明する。

 入団前から注目を浴びていたルーキーが期待以上の活躍。久しぶりの生え抜きの注目選手という事情も加わって、テレビやイベントへの出演依頼が殺到することは間違いない。球団としても大歓迎だが、ここはあえて自重することになった。

 その理由は「今の藤浪には露出よりも休息と練習の方がずっと大事」(現場スタッフ)だからだ。9月以降はCSを含め6試合に先発したものの0勝3敗。投手出身のOBが「投球フォームが定まらなくなった。疲労が原因だろう」と指摘するようにスタミナ面をはじめ様々な課題がある。来季に向けて投球フォームの見直しや体力アップなど「オフにもやるべきことは山ほどある」(チーム関係者)という状態だけにトレーニングに専念できる環境を整えようとしているのだ。

 和田監督が「これから何年もタイガースを背負う、球界を代表する投手になってほしい」と期待を込めるように藤浪の輝かしいプロ野球人生は始まったばかり。2年目のジンクスにつまずくわけにはいかない。ファンにとっては寂しいオフになりそうだが、これも来季、ひと回り大きくなった姿を見せるためだ。