ソフトに人的補償のトラウマ

2013年10月14日 16時00分

 ソフトバンクが11日、ヤフオクドームの球団事務所で王球団会長、秋山監督を交えての拡大編成会議を行った。ドラフト1位指名候補を九共大・大瀬良と桐光学園・松井の2投手に絞り、新外国人候補のビデオチェックも入念に行われた。終わったのは開始から6時間後だった。今季は秋山政権下では初となるBクラスに転落。それだけに王会長も「来年に向けて去年や一昨年以上に真剣に考えないといけない」と話した。

 

 ただし、FA戦略に関しては動きが少々おとなしくなりそうだ。理由は昨季オリックスから寺原をFA獲得した際に、人的補償で馬原を持っていかれたから。ソフトバンクは他球団と比較して選手層が厚く、実際問題として28人のプロテクト枠では足りない。そのため故障明けで、かつFA取得間近の高年俸選手だった馬原を戦略的に外したが、結果として地元・九州出身のチームの中心的存在を失った。

 

 この反省から「(FA補強で人的)補償のありなしは重大なポイント。(プロテクト)リストの作成は毎回、頭を悩ませるところ。代わり(補償)を出さなくてはいけない(Bランク以上のFA)選手に関しては、よっぽどじゃないと…」(球団幹部)とナーバスになっているのだ。

 

 ソフトバンクは地元・福岡出身の右腕である中日・中田賢がFA権を行使した際、獲得に名乗りを上げることを決定しているが、これは人的補償を必要としないCランクのFA選手だから考えられていること。“馬原ショック”は予想以上に大きかったようだ。