阪神OBが和田監督に3つの禁止令

2013年10月11日 16時00分

ウオーミングアップするナインを見守る和田監督(中央)

 阪神が10日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージに向けて全体練習を行った。投手戦が予想されるとあって確実に得点するためのプレーを入念にチェックした。過去3度のCSは全てファーストステージ敗退。苦手の短期決戦を克服するため和田豊監督(51)に3つの「禁止令」が出された。

 約3時間30分の練習では実戦形式でバント、進塁打やエンドランを行うケース打撃に多くの時間を費やした。開幕前から「1点を確実に取る野球」を目指しながらシーズン中に実践できなかったことも多かったために大一番に向けて再確認。その一方で指揮官にも短期決戦を勝ち抜くために注文がつけられた。

<禁止令1>リリーフ陣のイニングまたぎ禁止

 投手出身のOBは「1イニング目はキッチリ抑えたのに2イニング目に失点するケースが多かった。延長戦や次の日の試合のことを考えて中継ぎ陣を温存しようとする傾向があったが、短期決戦は余計な失点が致命傷になる。とにかく目の前の試合を勝たなければいけないんだからどんどんリリーフ陣をつぎ込まないといけない」と忠告する。

<禁止令2>序盤のバント禁止

 初回に1番・西岡が出塁した後、2番打者の送りバントが定番となっている和田采配だが、コーチ経験のあるOBは苦言を呈する。「打線の調子が悪いからどうしても確実な策を選んでしまうけど、結局は得点できないことが多かった。確実な作戦に出て結果が出ないとムードは重苦しくなってしまう。打線が重たいからこそ一気に流れをつかむためには積極策も手だと思う。ほぼバントとなれば相手も守りやすい」

<禁止令3>前向き予言禁止

 チームが低迷した9月以降、勝利後に和田監督が「吹っ切れた」「これで乗っていける」などと発言することが多かった。しかし、連勝は2度だけと言葉通りになることは少なかった。それだけにチーム関係者は「ジンクスみたいになりつつあるし、言わない方がいい」と封印を勧めている。

 シーズン終盤に大失速してCSに突入するだけに少しでも流れを変えたいところ。

 CS突破にはチームに活気を注入する和田監督の短期決戦タクトも必要だ。