楽天が恐れる谷繁の後継者問題「嶋FAで中日流出?」

2013年10月12日 11時00分

楽天は嶋の中日流出を懸念している

 楽天が落合GM、谷繁兼任監督率いる新生中日の動向に神経をとがらせている。特に注目しているのは谷繁の後継者問題だ。

 既に球界内では中日が国内FA権を持つヤクルト・相川、日本ハム・鶴岡らの獲得に動くとの情報も出回っている。そんななかで楽天が気にしているのは、中日が今オフに「ポスト谷繁」の獲得を見送った場合。というのも、順調にいけば正妻の嶋基宏捕手(28)が来季中に国内FA権を取得するからだ。

 嶋と中日は浅からぬ関係にある。出身は岐阜県で高校は愛知の中京大中京。幼いころから大のドラ党だった。今季限りで引退した中日・山崎を慕っており、今季もマメに連絡を取り合っていた。国内FA権取得後、行使するかどうかは明言していないが、宣言する可能性もゼロではない。

 そもそも谷繁が選手兼監督となったのも、野村克也(現解説者)の持つ3017試合出場のプロ野球記録が来季中に更新可能であることと無縁ではない。来年限りで選手を退くのは既定路線だ。それを考えれば、嶋のFA権取得は中日にとって最高のタイミング。今オフの動向次第ながら、嶋獲得に動いてもおかしくない。この“できすぎた流れ”には楽天関係者も「嶋はウチの看板選手。全力で引き留めることになるだろうけど…。最後は情に訴えかけるしかない」と早くも不安を募らせている。

 別の球団関係者は「嶋だけじゃないでしょ。落合さんが球団に戻ったとなれば、(岩崎)達郎を取り返しにくるかもしれない」と頭を抱える。今季の開幕前に中日から金銭トレードで楽天入りした岩崎は内野のスペシャリストとして、守備固めからスタメンまでさまざまな起用法に対応。優勝経験者の少ないチームのなかで、中日時代に培ったメンタリティーをナインに浸透させるなど、大きな影響を与えた。

 落合政権では「外野の英智(現中日二軍外野守備走塁コーチ)、内野の岩崎」と言われ、常勝軍団を支えるスーパーサブとして活躍してきた。落合GM体制下で、当時のような緻密な野球をするには不可欠な人材で、岩崎の流出危機も楽天では懸案事項となっている。