奇跡の本拠地CS!西武を変えたベテラン・片岡

2013年10月09日 16時00分

ベンチで試合を盛り上げる片岡

 勝った方が2位決定となる西武―ロッテの今季最終戦が8日、西武ドームで行われ、西武が10―2で大勝。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの本拠地開催権を獲得した。怒とうの8連勝で一気に2位まで駆け上がった西武を勢いづけたのは何だったのか。舞台裏を追った。

 

 西武首脳陣の1人が「ここ近年ない強さ」と舌を巻くほどの安定感を見せる西武打線は、ロッテ先発の成瀬から初回に浅村が27号2ランを放つなど14安打10得点と大爆発。先発・牧田をCSに備えて4回で降板させると、10試合連続登板中だった涌井も温存する余裕の試合運びで10―2と快勝。8連勝でシーズンを終えた。

 

 スタートダッシュに成功し春先は首位だった西武だが、その後に投手陣が崩壊。ケガ人も増え、成績も右肩下がりとなり8月15日から4位に甘んじていた。

 

 そんな西武を変えたのが9年目のベテラン・片岡治大内野手(30)だった。左膝痛から9月15日に約3か月ぶりに一軍に復帰すると、その後は二塁守備での好守に加え、14試合連続安打の活躍を見せ、15勝4敗の猛チャージの立役者となった。

 

 それだけではない。スタメン右翼の坂田遼外野手(27)は「ヤスさん(片岡)は自分がプレーでミスをした時に“絶対に勝つんだからそんなプレーをするな”と叱ってくれた。プロは自分のプレーに集中していてなかなか怒ってくれる人はいない。本当に助かりました」と感謝する。

 

 別のナインも「サンペイ(中村)がDHで守備についていない分、ヤスが守備中、声を出している。あんまり声を出すタイプじゃないんだけど今年は違った」と振り返った。河田外野守備走塁コーチも「ヤスがチーム好調の原動力」と明言。片岡は「戻ってきた時、チームが暗い雰囲気だったので盛り上げようと思った。楽しんで野球をやらないと」。肩、手首、足のケガなどで出場試合数が2011年86試合、12年52試合、13年72試合(8日現在)と不本意だった3年分のウップンをここぞとばかりに晴らしているという。

 

 投手陣も涌井の抑え起用がハマり安定。ようやく投打がかみ合った状態に渡辺監督も「日本一目指して頑張りましょう」とファンに宣言した。

 

 本拠地でのCSファーストステージ開催権を手にした西武。現時点では間違いなくパ最強の獅子軍団が勢いそのまま日本一を目指す。