赤ヘル支えた左腕・菊地原が引退表明

2013年09月29日 11時28分

引退を表明した菊地原(2004年撮影)

 広島・菊地原が28日、今季限りでの引退を表明した。前日の前田智に続き、長年カープを支えた左腕が21年間の現役生活にピリオドを打つことを決断。チームは功労者の2人のためにも白星を重ねたかったが、28日のヤクルト戦(神宮)は延長12回、2―2で引き分け。借金完済に向けてあと1敗もできなくなったが、残り4試合を連勝街道といきたいところだ。

 

 赤ヘル投手陣を長年、支え続けた左腕が引退を決意した。今季、一軍で中継ぎとして13試合に登板した菊地原は、引退理由について「力を出し切ってCS(クライマックスシリーズ)も出られたのでいい時期だと思う。若い子も出てきたので。今はやり切ったという気持ち」と説明した。

 

 まさに鉄腕だった。2001年には78試合に登板し、稲尾和久に並ぶ当時の日本記録をマーク。その後トレードで移籍したオリックスでは2005年に最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。不屈の闘志の持ち主でもある。広島復帰後の2011年には左アキレス腱断裂の大怪我を負い、2012年は育成契約となった。それでも懸命のリハビリを乗り越え再び支配下登録となり、今年7月2日の中日戦では6年ぶりの白星を手にした。

 

 引退後について鈴木本部長は「人間的にもいい。どういう形ででも残ってくれれば」と話し、菊地原も「選手として貢献できなかったので何かしらの形でカープに貢献できれば」と希望しており球団に残り、カープを支える予定になっている。

 

 相次いで功労者がユニホームを脱ぐことになったカープ。今日29日の巨人戦(東京ドーム)では、前田智が一軍に合流することが決定した。CS進出が決定したものの、チーム内は「何とか2人をいい形で送り出すためにも、勝たないといけない」(チーム関係者)と花道のためにも気合十分だ。

 

 この日のヤクルト戦では、先発の久本が5回を3安打無失点に抑える好投を披露。打線は0―0で迎えた8回に菊池の右犠飛、松山の適時内野安打で2点をゲット。だがし、直後に横山が川端に5号2ランを浴び、そのまま延長でも決着はつかず、ドローに終わった。

 

 これで残り4試合全勝しなければ勝率5割は消滅する。悲願のCS出場を決めた広島だが、最後まで大事な戦いは続く。