広島・野村監督はあの名将の再来だ

2013年09月25日 16時00分

拍手で選手を迎える広島・野村謙二郎監督

 広島が24日の中日戦(ナゴヤドーム)を5―3で制してクライマックスシリーズ(CS)進出へのクリンチナンバーを「2」にした。7回の代打策がズバリ的中しての逆転勝ち。チーム内では采配冴えまくりの野村謙二郎監督(47)について1986年の優勝監督・阿南準郎氏(76)の再来との声まで出始めている。

 

 1点を追う7回、中日が2番手として左投手の三瀬を出したところで野村監督は打撃好調で、この日2安打の左打者の木村に右打者の小窪を代打に送った。これが大当たり。小窪は中越え三塁打でチャンスメークし逆転劇を呼び込んだ。チーム関係者は「あそこで2本打っている選手を代えるのはなかなか難しい。あの決断はすごい」とうなるばかりだ。

 

 ここへきて野村監督の采配は要所で冴えまくっている。例えば21日の巨人戦(東京ドーム)では本来、中堅での守備固めとして途中出場が多い赤松を6回から左翼で投入。すると7回に赤松が坂本の大飛球をキャッチするビッグプレーで失点を防いだという具合。さらに指揮官が選手にささやくと、その選手が働くケースも目立つ。19日の阪神戦(マツダ)で代打・岩本に“謙二郎ささやき”が飛び出したら勝ち越し打。「今日もベンチで丸に監督がささやいたら同点打を放った」という。

 

 そんな野村監督について、チーム内で出始めたのが「阿南さんのようだ」という声だ。1986年、阿南監督率いる広島は巨人との5・5ゲーム差を引っくり返して逆転V。「あの時の阿南監督も神懸かりのように何をやっても当たっていた。今の野村監督は、あの時の阿南監督に似ているんだよ」とチーム関係者はいうのだ。

 

 球団初のCS進出を大きく引き寄せた野村カープ。チーム内では「(野村采配の)この当たりぶりなら日本シリーズ進出もいけるかもしれない」と期待も日増しに大きくなっている。