三木谷オーナーの推しは「古田コミッショナー」

2013年09月21日 16時00分

オーナー会議に出席した楽天・三木谷浩史オーナー

 加藤良三コミッショナー(72)が、統一球問題の責任を取って辞意を表明した。任期途中の辞任で後任選びは一層、難しくなりそうだが、後任は誰になるのか。今後はオーナー会議の議長を務めるオリックス・宮内オーナーが中心になり12球団の意見を集約、10月2日に臨時オーナー会議を開く方向で調整しているが…。注目されるのは楽天・三木谷浩史オーナー(50)の動向だ。

 

 三木谷オーナーは誰を推薦するのか――。加藤コミッショナー辞意表明のニュースを受けた19日、楽天関係者の間では「オーナーが誰を次期コミッショナー就任に持っていく腹積もりなのか」という話題で持ちきりになった。

 

 三木谷オーナーは、この日「著名人ではなくても、若手でもいいから実務派がいいのでは」と“若手候補”の就任案を打ち出した。次期コミッショナーとして誰を思い浮かべているのか。関係者の間で名前が挙がったのは、元ヤクルト監督で、現役時代は日本プロ野球選手会会長として球界再編騒動に直面、ストライキを決行した“戦う選手会長”こと古田敦也氏(48)だ。

 

 敏腕オーナーと古田氏は太いパイプでつながっていることで有名。楽天関係者によれば「すごく仲が良く、チームの監督をやらせたがっている人物の一人」だという。7月の参議院選挙では民主党東京選挙区から出馬した鈴木寛氏を一緒に応援。三木谷オーナーが代表を務めた「すずきかんを応援する会」の発起人に、共に名を連ねた。「これまでは『星野監督をコミッショナーに』という考えもあったでしょうが、チームも調子がいいですしね。若手と言いだしたのも古田氏のことを意識してでしょう」(楽天関係者)

 

 これまでは星野監督のコミッショナー就任を目指すことも頭にあったが、チームは球団史上初の優勝を目前にするなど絶好調。すでに三木谷オーナーは星野監督に続投オファーを出しており、この状況で「監督を辞めてコミッショナーへどうぞ」とは言いにくい状況だ。星野コミッショナーの線が薄くなったのなら、同オーナーが“若手路線”を明確にしたのもうなずける。

 

 一方、今回の統一球問題で選手会がNPBに提出した要望書には、加藤コミッショナーの退任を迫ると同時に「若くて中立性が高く、ビジネスセンスも併せ持つ」次期コミッショナーの人物像も記されていた。これは古田氏のことを指しているともいわれる。また民間の業者が一般のファンに向けて実施した「誰がコミッショナーにふさわしいか」というアンケートでも高い支持率があったように、ファン、選手の間に「古田コミッショナー待望論」があることも追い風になりそうだ。

 

 混迷を極めそうな次期コミッショナー問題。後任選びで12球団のかじ取り役となる宮内議長は、補佐役に常務理事をつける案などを示した上で、加藤コミッショナーが辞任する10月25日までに後任を選ぶことは「決してやさしくない。難しいと思っている」との見通しを示した。そんな中、三木谷オーナーがどんな動きを見せるのか…。目が離せない。