「野球通」コミッショナー辞任で五輪復帰にマイナスも

2013年09月20日 11時10分

 国内では総スカン状態の加藤良三コミッショナー(72)だが、国際球界では一定の人脈を持ち、その評判は悪くない。

 野球・ソフトボールが単一競技で2020年五輪での復活採用をかけて臨んだ今月上旬の国際オリンピック委員会(IOC)総会(ブエノスアイレス)に際しては、国際野球連盟(IBAF)のリカルド・フラッカリ会長の求めで現地へ飛び、ロビー活動を支援した。

 4月に東京でIBAF総会が開かれ、五輪復活のためソフトボールと統合した世界野球ソフトボール連盟(WBSC)設立を決めた時は、フラッカリ会長が加藤コミッショナーへの謝意を再三述べるなど最大限の敬意を表した。

 駐米大使時代から野球通で知られ、コミッショナー就任後は米大リーグ機構(MLB)バド・セリグ・コミッショナーとトップ会談を行い、かねて持論だがいまだ実現しない“日米チャンピオン決戦”も提案している。

 20年五輪の追加競技選択でレスリングに敗れた野球・ソフト連合だが、IOCでは五輪実施競技数の上限見直しに前向きなトーマス・バッハ新会長が就任したことで大逆転採用の可能性も取り沙汰される事態に。

 巻き返しを図る上での最大のポイントはMLBの五輪全面協力。MLBとIBAFの両方にパイプのある加藤コミッショナーの辞任は、五輪復帰においてはマイナス面が生じる可能性もある。