CSで虎が恐れる赤ヘルの大フィーバー

2013年09月19日 16時00分

初のCS進出が近づき、赤ヘル応援団のボルテージも急上昇中

 阪神が18日の広島戦(マツダ)で9―1と大勝し、連敗を3でストップした。投げてはエース・能見が完投勝利。不振が続いていた打線も久々の大爆発で重苦しいムードを払拭する快勝劇となった。しかし、今回の広島遠征で赤ヘル軍団の“パワーの源”を目撃。クライマックスシリーズ(CS)に向けて不安を募らせている。

 

 何をやっても歯車がかみ合わない試合が続いていただけに、和田監督は「いろいろな意味で勝てたことは大きい」とホッとした表情を浮かべた。

 

 しかし、喜んでばかりはいられない。現在、広島がCS第1ステージの対戦相手の最有力候補。今回、球団初のCS進出に向けてばく進する赤ヘル軍団の勢いを痛感させられた。主力ナインは「カープはチーム全体が一丸となって戦う姿勢がある。ウチはそれができていない」とチーム状態に雲泥の差があると指摘。球団関係者も「打線だけを考えても確実にウチの方が上。広島は打てなくなったらすぐに下がる。でも今はとにかく勢いがあるからね」と警戒を強めている。

 

 さらに、阪神サイドが脅威に感じたのはグラウンドの中だけではない。16年ぶりのAクラス、初のCS進出を目前にした広島の街の雰囲気だ。すでに球場周辺を中心に広島市内は“カープ色”が広まりつつあり、早々とセールを敢行している商店もある。テレビ、ラジオでは連日、赤ヘル情報が流され、マツダスタジアムの一塁側も平日にもかかわらず、ほぼ満席で熱烈な応援を繰り広げた。

 

 こんなCSフィーバーの中でV目前の巨人も3連敗。阪神関係者も「変なプレッシャーはやっぱりあったよね」と明かしたように、普段とは違う熱気に虎軍団も押され気味だった。いつも虎党の熱い応援のバックアップを受けている阪神は、こうした熱気がチームを力強く後押ししてくれることを経験している。このまま広島がCS進出を決めれば、さらに盛り上がることは確実。それだけにCSフィーバーでパワーアップする赤ヘル軍団を猛警戒しているのだ。

 

 この勝利で3位・広島とのゲーム差は再び6。CS第1ステージを主催できる2位の座を確保することは濃厚となったが、ホッとしている暇はないようだ。