新ポスティング制度はマー君に朗報か

2013年09月18日 11時00分

田中将大

【ニューヨーク発】日米間で交渉中のポスティングシステム(入札制度)の新制度が、早ければ11月から導入されるかもしれない。ニューヨークの地元紙・ニューズデーが複数の関係者の話として報じた。今オフにメジャー移籍の可能性がある楽天の田中将大投手(24)らには朗報だ。

 

 同紙によると「入札額上位3球団から選手が交渉先を選べる」という案が有力。昨年までの制度は最高入札額のチームだけ交渉権を得るというもので、選手側の選択が限られた。2010年の楽天・岩隈(現マリナーズ)はアスレチックスが1910万ドル(約15億9000万円)で交渉権を落札したが、4年総額1525万ドル(約12億7000万円)の年俸の提示を岩隈側が拒否すると一方的に交渉を打ち切られた。球団にとっても入札額の高騰はデメリットだった。3球団から選べるのであれば、選手、球団の双方にとってメリットがある。

 

 また、新制度の米国側の利点は、ライバル球団の移籍を阻止するため、獲得意思のない球団が妨害目的で入札することも防ぐことができる。

 

 ただ、選手が行きたい球団の入札額が極端に低かった場合、日本の球団が交渉を決裂させる可能性を心配する声もある。

 

 日本人メジャーリーガーはどう考えているのか。入札制度ではなくFAでドジャース入りしたヤンキースの黒田は同紙の取材に「これまでの制度は日本の球団が選手を『売る』という感じだったが、これなら両リーグでもっと自由な交換ができるのではないか。日本人選手が米国に来やすくなるだろう」と語った。

 

 同紙は「もしこの改革案が実現すれば、今オフに移籍を希望しているといわれる楽天の田中将大投手をはじめ来季メジャーでのプレーを希望する選手にプラスとなる」と伝えた。

 

 米大リーグ機構のキム・アング副社長によると、日米間の交渉はすでに何度か行われているという。改革案の内容に関してはノーコメントで、「まだ複数のシナリオが上がっていて協議を続けていく」と答えたという。

 

「今の時点で田中と入札制度は未来は推測でしかない。すべては新制度が確立してから。それはもうすぐだろう」と同紙は記事を結んだ。