巨人CSへ緊急事態 杉内、菅野が連続KO

2013年09月16日 16時00分

2回裏、前田健太に先制の中前適時打を放たれた菅野

 リーグ優勝間近の巨人が緊急事態だ。15日の広島戦(マツダ)は先発の菅野智之(24)が5回5失点と炎上し、0―10と大敗。これまで12勝4敗2分けの“お得意様”にまさかの2連敗を喫した。同日のナイターで2位の阪神が敗れて優勝マジックは1つ減って5となったが、問題なのは負け方だ。上り調子の広島とはクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで対戦する可能性もあるだけに早急な対応を迫られている。

 


 菅野は完全に独り相撲だった。2回はバント処理を焦って転倒するなどのミスも重なって一挙4点を失った。さらにこの回に許した安打はすべて初球を狙われた。積極的に打ちにきた広島打線の勢いを止められなかった。


 広島のエース前田健との投げ合いとはいえ、あまりに一方的な展開となったことに原監督もおかんむり。「バントと分かってコケているようでは話にならない。相手がマエケンで(対戦を)楽しみにしていたけど、現状は実力が出たのかな」と手厳しかった。それもそのはず、勝敗以前に打たれ方が悪かったからだ。


 菅野はルーキーながら広島をカモとしており、過去5度の対戦で3勝0敗と負け知らずだった。そのせいか、この日は相手がいつになく積極的に打ちにきていることを認識しながら「簡単にいきすぎた。自分の中で決め付けて投げていたのはあった」(菅野)。これまで通用した自分なりの“必勝法”が崩壊し、慌ててしまった面もあるのだろう。川口投手総合コーチも「積極的に打ちにくる広島打線に対応ができなかった。もう少し考えて、組み立てていかないといけない」と、その点を問題視。これまでのデータを洗い直す必要性に言及した。


 勢いをつけている広島打線には、チーム内からも「目前に初のCS進出という大目標があるからかもしれないが、以前と違って各打者がコンパクトに振れているし、一球に対する集中力が高まってる。攻め方を変える必要があるかもしれない」との声が出るなど警戒を強めている。16日の対戦も含めて広島とは残り5試合。ここ最近の阪神の失速ぶりを考えれば、CSファイナルステージで巨人が広島と対戦する可能性は十分にある。


 そんな中での杉内、菅野の連続KO劇。ぶっちぎりの首位とはいえ、CSで大ケガをしないためにも不安のタネは早めに摘んでおいた方が良さそうだ。