最下位ヤクルトに“バレンティン特需”

2013年09月12日 16時00分

55号を放ちファンの歓声に応えるバレンティン

 ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が11日の広島戦(神宮)で今季55号本塁打を放ち、シーズン本塁打の日本記録に並んだ。

 

 バレンティンは「ヤクルトファンで埋まるライトスタンドに打てたことがうれしい。最高の瞬間だった。偉大な選手に並べたことを光栄に思う」と王(巨人)、ローズ(近鉄)、カブレラ(西武)に並ぶ偉業を素直に喜んだ。

 

 122試合目での記録達成は史上最速。残りは22試合。記録更新が確実となったことで球団側は本人以上に喜んでいる。営業面での“バレンティン特需”を見込めるからだ。

 

 最下位に低迷する今季は客足も遠のいており、日本中を沸かせているバレンティンの本塁打記録はまたとないアピールチャンス。球団では「バレンティンが使用しているバットや手形、足形などを展示するのもいい。ここに至るまでの軌跡を振り返りつつ、ファンに親しんでもらえれば」と球場敷地内にあるグッズ売り場の一角に“バレンティンミュージアム”を設置する案が浮上。ほかにも好物のフライドチキンを使用した食品を開発してはどうかとのプランも出ているという。

 

 なんとか月末近くまでバレンティンフィーバーで引っ張ることができれば、そのあとには今季限りでの現役引退を表明している宮本の“ファイナル”でさらにひと儲けできる。目を「¥マーク」にしているのは、記録更新で500万円の臨時ボーナスをもらえるバレンティンより球団の方かもしれない。