坂本 長引くスランプの原因は?

2013年09月11日 16時00分

内角球にのけぞる坂本。打席の立ち位置の変化も心配されている

 巨人の若武者が心配だ。10日のDeNA戦(新潟)は、先発・内海が8回途中1失点の好投で三浦とのエース対決を制し2―1で勝利。阪神が引き分けたため、優勝マジックナンバーは11となった。

 

「僅差で今日は少し守り勝った」と淡々と語った原監督。だがその表情が晴れないのは、この試合で4試合ぶりに一塁から“本職”の遊撃に戻った坂本勇人内野手(24)の不振も一因だっただろう。

 

 同点で迎えた7回一死一塁の場面で、巨人ベンチは高橋由に代走・鈴木を送る勝負に出た。しかし続く坂本は一塁へのファウルフライに倒れた。直後に鈴木が盗塁に成功し、ロペスの勝ち越し打で救われたが、この日の坂本は3タコ。原監督も同じ場面を振り返って「打たないといけないね」と渋い顔だった。

 

 痛めている右足首の状態は上向きのようだが、チームスタッフは「故障以前から、打撃の状態が最悪」と不振の方を問題視している。前半戦3割を超えていた打率は夏場に入って急降下し、現在は2割7分5厘まで落ちてしまった。

 

 なぜスランプが長引いているのか。同スタッフは「打席でホームベースから離れて立つようにしたのが原因だろう」と分析。「球の見え方が変わって感覚にズレが生じているのでは。最近はどんな球にもタイミングが合っていないし、得意なはずの内角球も詰まっている。勇人は内をさばく技術があるのだから、離れて立つ必要はないと思うんですが…」と指摘した。

 

「打てないときにいろいろ試すのは悪いことじゃない」という声もあるが、阿部、村田、長野と並ぶ打線の“枢軸”である坂本がスランプを抜け出せなければ得点力は激減する。CS決戦はもう間近。坂本が勝負強い打撃を取り戻すことが、連続日本一への鍵になるのだが…。