好調の新4番・鳥谷にOBから辛口エール

2013年09月11日 16時00分

6回裏に8号2ランを放った鳥谷

 阪神の新4番・鳥谷敬内野手(32)が絶好調だ。14残塁、4併殺打という拙攻で延長12回2―2の引き分けに終わった10日の中日戦(甲子園)でも、鳥谷は8号2ランなど4打数3安打を叩き出した。しかし、OB諸氏はまだまだ満足していない。1985年日本一も経験しているOBが期待する「虎の4番」の仕事とは――。

 

 不完全燃焼のまま延長12回の戦いを終えた和田監督は「得点圏に走者をためるところまではいくんだけど…」と相変わらずの決定力不足を嘆いた。そんな中で8月30日から4番を任されている鳥谷が孤軍奮闘している。4番での成績は10試合で打率4割1分、8打点、2本塁打。指揮官も「結果が伴っている」を目を細める活躍だ。

 

 ただ、その一方で4番・鳥谷で臨んだ試合は3勝6敗1分け。4番の活躍とチーム成績が直結していないのだ。田淵幸一、掛布雅之といった阪神を代表する4番の姿を見てきたOBにとっては、ここが物足りないところだという。もちろん、このチーム成績の責任がすべて鳥谷にあるというわけではないが、OBが指摘するのは、この日、鳥谷の唯一の凡退となった初回の1打席目だ。

 

 二死二塁という同点のチャンスで空振り三振。あるOBは「あそこで4番が打てばチームが一気に勢いづく。その勢いに乗って他の人も打ってくれる。一気に試合の流れを呼び寄せることができる。逆に打てなければ、期待が大きかった分、重苦しくなってしまう。特に今のようにチーム全体に活気がない時ほど、4番の仕事というのが重要になる」と力説する。この日も6回に鳥谷が8号2ランを放つまでゼロ行進と苦しい試合展開となった。

 

 さらに、別のOBも「毎日のようにたくさんのお客さんが来てくれる。4番が最初のチャンスで打てばスタンドもイケイケになる。相手は嫌がるし、こっちにとってはすごい追い風になる。そういう意味でも4番が序盤のチャンスでしっかり結果を出すということは大切なんだ」という。

 

 4番・鳥谷が初回に打点を叩き出した2試合はともにキッチリと勝利を収めている。8月下旬から4カード連続負け越し中と沈滞ムードが続く和田阪神。今こそ「4番・鳥谷」の先制パンチが待ち望まれている。