巨人「5人目の男」は誰だ

2012年06月20日 12時00分

 巨人の勢いはこのまま続くのか——。交流戦を初優勝という最高の結果で終えたチームは19日、ジャイアンツ球場で全体練習を再開した。打線が上り調子の一方、リーグ戦再開を前に不安が生じているのが、先発ローテーションの再編問題だ。自慢の〝柱〟に疲れが見え始めているのに加え、5番手以降の人選に首脳陣は頭を悩ませている。


 ジャイアンツ球場も、台風の影響でこの日は大雨に見舞われた。それでも交流戦で優勝を果たした直後だけに、室内練習場に集合したナインの表情は明るい。キャッチボールの後は各部門に分かれ、各々が約2時間、調整に汗を流した。

 普段通り打撃ケージ裏から野手のフリー打撃を見守っていた原監督がベンチから腰を上げたのは、4年目右腕の笠原がブルペン投球を開始した時だった(写真)。指揮官は笠原の真後ろに仁王立ちすると、隣で投げていた内海には目もくれず、右腕の投球に視線を集中させた。

 打線は一時の不振を脱し、交流戦のチーム打率は2割6分9厘でロッテに次いで2位(19日現在)。坂本、村田、阿部と並ぶ主軸は安定感抜群で、指揮官も「理想形としては変えないのがいい」とリーグ戦再開後も不動の構えで臨む考えだ。

 それに対し、ここにきて不安を抱えているのが先発陣。杉内、内海、ホールトン、澤村の4本柱で、交流戦は12球団トップのチーム防御率2・29を残した。だが大型連戦が続くリーグ戦では枚数不足が心配されている。

 22日からのヤクルト3連戦後は、球宴前まで6、6、9連戦と厳しい日程が続く。原監督が若手右腕に注目したのもそうした不安からだ。指揮官は4本柱に続く先発候補について「笠原、ディッキー(ゴンザレス)、東野、小山を基本に絞り込みたい」と4投手に争わせる方針を示した。

 実績からすれば、2枠は東野とゴンザレスで決まりのはず。しかし9日の西武戦で今季初登板した東野は、6回途中2失点と結果は微妙。今日一軍合流するゴンザレスに至っては、二軍戦に3試合登板し防御率9・82と本調子に程遠い。指揮官の口から若い笠原や小山の名前が上がるのも、抜きん出た候補がいない悩みの表れでもある。

 一方で川口投手総合コーチは「笠原はまだ(ローテ入りは)ない」と断言。現時点でゴンザレスか東野を加えた5人を中5日で回すプランも浮上しているが、それでも谷間の投手は必要。柱の投手への負担も増すことになるだけに悩ましい。

 交流戦独特の日程が支えたともいえる巨人の快進撃。リーグ戦再開後もチームがこの勢いを維持できるかは〝裏ローテ〟を任される投手の肩にかかっている。