王会長が飛び入り熱血指導

2012年06月20日 12時00分

 交流戦は8勝13敗3分けと苦しみ続けたソフトバンク。22日の日本ハム戦から再開するリーグ戦での巻き返しを目指し、19日には本拠地ヤフードームで全体練習を行った。王貞治球団会長もこの練習に緊急参加。シーズン中には珍しい熱血直接指導を行い、貧打にあえぐ打線にカツを入れた。

 リーグ3連覇に向けて弾みをつけるはずが、ふがいない結果に終わった交流戦。全体練習の前には秋山監督が「交流戦は残念な結果になってしまったけど、オールスターまで24試合がある。頑張っていこう」と珍しくゲキを飛ばした。

 指揮官の言葉と共にナインの気を引き締めたのが、王会長の全体練習への〝緊急参加〟だ。編成のトップとしての仕事も抱えているため、シーズン中にグラウンドに姿を現して指導の乗り出すことは珍しい。ヤフードームでの練習に参加するのは今季初だ。

 王会長は全体練習が終了するまでの約2時間、グラウンドに立ち続け、長谷川、細川、内川と入れ替わり立ち代わりに熱血指導を行った。教えを受けた内川は「シンプルに考えたほうがいいという話と、昨年は(打撃が)こうだったけど、今年はこうなっている、という話をしてもらった。整理をつけてやっていきたい」と話した。

 王会長は編成トップとして用事があったから球場にきたのではないという。「会長も心配なんですよ」(球団関係者)。交流戦の負け越しの大きな要因となったのが打線の沈黙だった。チーム打率2割3分、9本塁打。総得点は19日現在で、1試合を残している楽天と並んでリーグ最少の67だ。シーズン中異例の直接指導は、少しでも上向くきっかけになればという〝親心〟にほかならない。今日20日の全体練習にも訪れる予定という。ナインの士気はさらに高まりそうだ。

 王会長に〝起爆剤〟として高い期待をかけられたのが、この日一軍に合流した柳田。日本人離れした飛距離を持つ〝未完の長距離砲〟といわれており、全体練習後のロングティーでは見事な当たりを連発。〝世界の本塁打王〟は「すごいね。羨ましいくらい飛ばすよね。カブレラやペーニャのようなパワーを見せてほしい」とエールを送った。