長嶋さん伝説の“フルチン野球教室”が楽天でも!

2013年09月10日 16時00分

ジョーンズ

 首位・楽天は10日から2位ロッテとの最後の3連戦(QVC)に挑む。勝ち越せば球団史上初の優勝へ向け大きく前進する大事な首位攻防戦だ。キーマンは「A・J」ことアンドリュー・ジョーンズ外野手(36)。対戦打率2割9分2厘、5本塁打(9日現在)と、ロッテに相性抜群なだけでなく、グラウンド外で行われる“フルチン野球教室”がチームに大きな影響を与えている。

 

 かつて、巨人・長嶋茂雄監督は若き日の松井秀喜を全裸でスイングさせ“下のバット”が投手方向の足の内ももに「ぺチン」と音が鳴るかをチェック。この“フルチン指導”でゴジラを球界を代表する長距離砲に育てあげた。

 

 そんな伝説の指導が優勝へひた走る楽天でも行われている。先生はジョーンズだ。「シャワールームで通訳や英語の話せるトレーナーを呼び寄せたら“開始”の合図。若手を呼んでは『お前はもっとスイングする力をつけろ』とか『ウエートトレは大事だぞ』とアドバイスするんです」(チーム関係者)

 

 ただのアドバイスならよくある話だが、A・Jの場合は超熱血指導。さすがにバットを持ち出してスイングすることはないが“ジュニア”を振り乱して、自身の持つ野球理論を熱く語るのだという。時には熱くなりすぎて生徒である若手選手が苦笑いを浮かべるほどだとか(決してフルチンだからではない…)。

 

 これだけ助っ人大砲が熱心になるのも「楽天を常勝軍団にする」という大きな目標を持っているからだ。A・Jは普段から星野監督と密にコミュニケーションを取っており「今年優勝しても、この先ずっとAクラスにいるようなチームにならないとアカン」という闘将の考えを理解。そのため指導を行う際は、チームの未来を担う若手選手を必ずターゲットにする。実際に「このチームは若い選手が多い。あと4年ぐらいやってチームを常勝軍団にしたいと思っているよ」と話したこともあった。

 

 複数の球団関係者によれば、不惑の大砲を目指す助っ人は球団に対し、来季以降の複数年契約を持ちかけているという。楽天に在籍し続けたい理由は本紙が既報した通り、日本球界で監督をしてみたいという願望のほか「主軸として強いチームをつくりあげたい」ということもある。メジャー在籍17年間で14回の地区優勝を経験するなど、優勝の味を知る男は“強者のノウハウ”を注入することをモチベーションとしているのだ。

 

「元メジャーリーガーなのに、こちらの話にも耳を傾ける。こんなにやりやすい助っ人選手は初めてだよ」(田代打撃コーチ)というA・J。楽天は年俸3億円(推定)を奮発したかいがあったというものだ。