巨人戦負け越しも…虎CS突破へ藤浪が切り札

2013年09月09日 16時00分

左手でキャッチボールする藤浪

 8日の巨人戦(甲子園)に敗れ、巨人戦の年間負け越しが決まった阪神はCSでの逆襲に自信満々。というのも、切り札として黄金ルーキー・藤浪晋太郎投手(19)が控えているからだ。

 

 今回の直接対決も1勝2敗。今季の「伝統の一戦」の負け越しも決定した。“打倒・巨人”に執念を燃やしていた和田監督は厳しい表情で「このままではいけないという危機感を強く持っている」と立て直しを誓った。

 

 シーズンで味わった屈辱はCSで晴らすしかない。しかし、巨人に対しては8月下旬から1勝5敗。内容も打線が一向に上向かず、前半戦は4戦3勝とGキラーぶりを発揮していた榎田が後半戦は2連敗と反撃材料も乏しいのが現状だ。

 

 そんな中、G倒の切り札として期待されているのが藤浪だ。7日の対戦では7回4失点で敗戦投手となったものの、ルーキーへの期待は高まるばかり。信頼の根拠は、藤浪がひそかにCSを見据えて“長期戦略”を練っていることだ。主力投手は「藤浪はクレバーだからCSで対戦する巨人には手の内を見せない」と打ち明ける。

 

 例えば村田対策だ。7日の対戦では4回に逆転の23号2ランを許した。しかし、3打席で投げた10球の内訳はカットボール8球、ストレート2球と直球系の2球種のみ。藤浪の大きな武器であるはずのスライダーなど他の変化球は封印した。村田は投手の癖や配球を読むことに定評がある。チーム関係者が恐れていたのは藤浪を丸裸にされることだったが、19歳右腕は目先の勝負にとらわれず着々と準備を進めていたのだ。

 

 さらに、藤浪は敵地では巨人を6回無失点に封じている。球団スタッフは「第2ステージは東京ドームの可能性が高い。甲子園では高めの直球が多くなるし、東京ドームでは低めの落ちる球を多く使う。全く違う配球パターンになる」と指摘。今回、巨人サイドが入手した藤浪データは参考にならないというわけだ。

 

 まさに「能ある鷹は爪隠す」を実践。能力全開の藤浪が虎の最終兵器となる。