巨人が藤浪攻略で日本一に前進

2013年09月08日 16時00分

“甲子園不敗神話”に土をつけた! 巨人は7日の阪神戦(甲子園)4―1で快勝。優勝マジックを「14」に減らした。この日は前回対戦で抑えられたが阪神・藤浪を本塁打2発で撃破。本拠地で負け知らずだった黄金ルーキーにリベンジを果たした。クライマックスシリーズ(CS)に向けた「重要ミッション」の一つが藤浪攻略だけに、その糸口を見いだす白星となった。

 

 王者の貫禄をしっかりと見せつけた。1点をリードされた4回、死球の阿部を一塁に置いて打席には村田。外角低めを中心に直球とカットボールでグイグイ攻める藤浪の4球目、内角へ抜けるような球を見逃さなかった。コンパクトなスイングながら打球は左翼ポール際へ吸い込まれた。

 

「無死だったので、チャンスを広げようという気持ちだった。しっかりととらえられたので距離が出てくれた」という23号2ランで一気に逆転すると、5回一死二塁から長野が2球目の直球を、しっかりミート。長野らしい逆方向への当たりは、右翼ポール際へ。巨人らしい本塁打攻勢で、黄金ルーキーを追い込んだ。

 

 前回の初対戦(8月4日、東京ドーム)では6回無失点に抑えられた巨人打線。この日はCSへ向け、藤浪攻略という“目的”を意識した戦いとなった。データに乏しいだけに、持ち球や球筋、走者を背負っての動きからメンタル面まで、集められる限りのものを引き出す狙いがあった。

 

 実際、最近使うようになったというフォークなど、確認事項となるものは引き出せた。ただ、得点はこの2発のみ。「失投は逃さない」印象こそ植えつけたものの“脅威”を与えるまでには至らなかった。

 

 一方で、最近にはない粘りの投球で収穫を得たのは先発・杉内だった。制球に苦しんだが、7回1失点の内容。「立ち上がりは不安定でしたが、野手の方のおかげで何とか粘り強く投げることができました」と神妙なコメントを残したものの、これで内海、菅野に並ぶ11勝目。原監督も「彼にとってもうちのスターター陣にとっても大きい。内海とともに投手のリーダーなので」と、その内容を評価した。

 

 また、この日も坂本は一塁スタメンで出場。前日の“初一塁”は結果的に守備の乱れを生むなど完全に裏目に出たが、この日のチームは無失策。前日の敗戦をきっちり取り戻した。“怖いものなし”とまではいかないものの、CSに向け着実にチームを成長させている巨人。この日のルーキー打ちで、ひとつ不安材料を減らしたのは間違いない。