和田マジック「日替わり4番」

2012年06月22日 12時00分

 阪神に再び「4番問題」が浮上している。5月4日から金本知憲外野手(44)が大役を務めてきたが、22日から再開するリーグ戦は基本6連戦。右肩に不安を抱える金本の4番固定は難しいからだ。復調気配の新井貴浩内野手(35)の4番カムバックが最有力とされる中、チーム内では〝和田マジック〟への期待が高まっている。

 18日現在、借金1の4位。22日から再開するリーグ戦で上位進出を狙う和田阪神だが、交流戦が終了したことで打線の中心である4番の見直しを迫られている。

 開幕4番の新井貴が極度の不振のため降格。交流戦では最長4連戦と日程的に余裕があることやパ・リーグ本拠地でDH制が適用されることで右肩に不安がある金本に4番を任せた。ただし、リーグ戦が再開すればDH制なしで基本は6連戦。金本は今季も右肩を悪化させないために6連戦では休養日を設けており、4番固定は難しくなる。

 幸い新井貴が交流戦ラスト3試合で14打数5安打3打点と好調モードに突入。和田監督の本来の構想は「4番・新井貴」とあって新井の4番復帰が濃厚だ。しかし、チーム関係者は「また新井が4番の重圧でスランプに陥る危険がある。そうなれば巻き返しも苦しくなってしまう」と不安視する。

 そこで出てきたのが新井貴、金本、ブラゼル、マートンらでの〝日替わり4番案〟だ。チーム関係者は「当面は4番・新井で、少しでも調子が落ちてきたら別の人に任せる。今年の4月の新井もそうだったけど、4番の独特の雰囲気の中で調子を取り戻すのは難しい。特に今年は打線全体が重苦しいだけに、4番で凡退するとダメージが大きい。1人に背負わせるのは危険が大きい」と説明する。

 セオリーでは4番を固定したいところだが、1995年にはオリックス・仰木彬監督が4番を固定せずにリーグ優勝に導いた例もある。別の関係者も「今年(の阪神)は日替わりオーダーになっている。思い切って4番も流動的にした方がいろいろなサインも出しやすくなるし、采配面でも幅が出る」とメリットを説明。ここまでの61試合で45通りのオーダーを繰り出している〝和田マジック〟が「4番問題」でも…。それが逆転Vの切り札になるかもしれない。