巨人のVムード引き締めるピリピリ阿部

2013年09月06日 11時00分

高橋由(右)と話す阿部

 セ・リーグ首位を独走する巨人が異様な緊張感に包まれている。このまま5割ペース優勝は間違いないが、そんなお気楽ムードはどこにもない。主将の阿部慎之助捕手(34)がピリピリした雰囲気作りに躍起になっているというのだ。チーム関係者が明かす。

 

「ここにきて、慎之助が普段以上にチームを引き締めている。それを選手たちも感じているから、あまり『優勝間近』というものが感じられない」

 

 なんでも阿部は「(ゲーム差も開いているし)5割でいいじゃんと思った瞬間に油断になる。優勝うんぬんはマジック5になるまでは絶対に考えない」と周囲に語っているそうで、これを伝え聞いたナインの間でも「優勝」の二文字を禁句にする雰囲気が自然発生的に起きているという。

 

 阿部が必要以上にナーバスになっているのには理由がある。「13ゲーム差をひっくり返されて優勝を逃した2008年の阪神のことが、いまだに慎之助の中に焼きついている。あれが反面教師としてあるんじゃないか」(前出関係者)

 

 本紙を含め、この時期になると新聞に掲載される順位表には首位チームの優勝マジックが表記される。阿部はそれすらも嫌っているようで「ああいう数字を出さないでもらいたい」とまで口にしているという。ちょっと神経質すぎるような気もするが、こうしたピリピリムードを自ら発することで、ナインが最後まで気を抜けない状況を作り上げているようだ。阿部の強烈なキャプテンシーがある限り、巨人が失速することはなさそうだ。