他球団が警戒「阪神は死んだふりしている」

2013年09月05日 16時00分

暗いムードの阪神ベンチ

 阪神は4日のDeNA戦(横浜)に3―8で大敗した。ここへきて一気に勢いを失った感じ。2位は“当確”ながらクライマックスシリーズ(CS)に向けて不安モードといったところだ。だが、他球団の見方は意外にも違った。何と「阪神は死んだふりをしている」という声まで出ているのだ。

 

 先発の鶴が初回に4失点、2回にも2失点して降板。打線も振るわず敗れた和田監督は「制球で勝負する投手があれだけ高かったらね。2回以降立ち直れれば勝負になるが2回の2点が大きかった」と嘆いた。

 

 ここ8試合で2勝6敗と明らかに勢いを失った阪神。福留、スタンリッジがそれぞれ故障で登録抹消。西岡も左手の裂傷でベンチ入りはしているものの、スタメンを外れている。指揮官は何とかチームの流れを変えようと「3番マートン、4番鳥谷」の新打順を組んだりしているが、なかなか結果にはつながっていない。

 

 ところが、そんな虎を他球団サイドは「急に雰囲気が変わって不気味」という。それどころか「阪神は死んだふりをしてるんじゃないか。南海みたいに」(セ球団スコアラー)との声まで出ている。例に挙げるのは1973年の野村南海だ。

 

 当時のパ・リーグは前後期制で、それぞれの優勝チームが対決してリーグ優勝を決めるプレーオフを行っていたが、その年の前期に優勝した南海は後期に失速、後期優勝の阪急には直接対決で0勝12敗1分けと負け続け12ゲーム差に終わった。当時の野村克也選手兼任監督は「死んだふりですよ」と繰り返し、実際にプレーオフでは野村監督の言葉通り、3勝2敗で南海が阪急を下した。

 

 一発勝負のプレーオフとファーストステージ、ファイナルステージと勝ち上がる現行のCSでは制度が違うため、単純に比較することは難しいが、別の球団のスコアラーも「(今の阪神は)CSをにらんで打順を変えたり、若手を試したりしているようにも見える」と、それこそ野村南海とダブらせて警戒しているというのだが…。

 

 CSに向けて中西投手コーチは「(支配下の投手)31人すべてが戦力だ」と前向きに話す。3位・広島とは10・5ゲーム差もあり、ほぼ2位でCSに進出しそうな虎だが、他球団の見立て通り、本当に死んだふりなのか。また作戦だとしても、果たしてもくろみ通りいくのか。答えはCSで出る。