「バレンティンと真っ向勝負」のG投に圧力?

2013年09月04日 16時00分

同点で迎えた9回表、敬遠されるバレンティン

  巨人が3日のヤクルト戦(富山)に延長12回、3―3で引き分け。マジックは1つ減り18となった。注目だった先発の内海哲也(31)ら投手陣と、王貞治氏のシーズン本塁打記録にあと3本と迫ったバレンティンとの直接対決は“予告通り”の真っ向勝負で、4打数1安打1四球に抑えたが、その舞台裏はやはりピリピリムードだった。

 

 同点で迎えた9回表、二死二塁で迎えた5打席目こそ敬遠したが、これは記録どうこうではなく仕方のないところ。それまでは直球を主体とした配球で攻め、二塁打1本に抑えた。内海は「(相手が誰でも)関係ないです」と語るにとどめたが、川口投手総合コーチは「(この日を見た限り)打たれる気がしなかった。緩急がうまく使えていたね。明日(先発する)の宮国の方が心配だよ」と、まずはひと安心の様子だった。

 

 試合後、改めてバレンティンとの勝負について聞かれた原辰徳監督(55)は「ホームランどうこうじゃなくて、勝つためにやっているわけだから。敬遠も勝つための策? そうですよ。もちろん勝つために試合をしている。戦っているということ」とコメント。記録抜きの勝利最優先で臨んだ結果であることを強調した。

 

 戦前、バレンティンとの真っ向勝負を宣言したことで、試合前から物々しいムードが漂った。それでも残り27試合で52本と、記録更新はもはや時間の問題とあって、チームはもちろん、球団関係者も「記録はもう関係ない。仮に(本塁打を)打たれたとしても、チームが勝てばいいんだから」と声を揃えたが、やはりというべきか、その舞台裏では“真っ向勝負一色”ではなかったという。

 

「選手たちは『記録は気にせず、とにかく抑える』という気持ちでやっていたけど、首脳陣はプレッシャーを感じてやっていた。それなりの“圧力”もあったみたいだしね」とは球団関係者。どうやら「真っ向勝負なんて何を考えているのか!」という意味の“外野の声”が首脳陣には届いたよう。それで打たれたら何を言われるか分からないとあって、首脳陣も「なんとか抑えてくれ」と祈るような気持ちだった。

 

 まずは1試合、事なきを得た巨人だが、ヤクルトとの対戦は4日と、24日からの3連戦(神宮)の計4試合ある。優勝は目前とはいえ、最後の最後まで気の抜けないシーズンとなりそうだ。