DeNA友利コーチの“呪文”でバレ抑えた

2013年09月02日 16時00分

4年ぶりのシーズン50勝に到達しファンの声援に応える中畑監督

 DeNAが鮮やかな連勝をもぎ取った。1日のヤクルト戦(神宮)に2―1で快勝。連夜の勝利で2カード連続の勝ち越しを決めると同時に、2009年以来となる4年ぶりのシーズン50勝に到達した。

 

 現在52ホーマーで本塁打日本新記録を狙うウラディミール・バレンティン外野手(29)には犠飛こそ許したものの、一発を浴びることはなく無安打に封じて攻略に成功。その裏には首脳陣が投手陣に発した“呪文”があった。

 

 友利投手コーチによれば「今日は投手ミーティングで『バレンティンに3本までは(本塁打を)打たれてもいい』と言った」。もちろん本音としては“打たれてもいい”わけがない。しかしこの日、仮に3ホーマーを許したとしても55本塁打で日本タイ記録止まり。ヤクルトは3日から次のカードの巨人2連戦を迎えるだけにバレンティンが日本新記録にリーチをかけた状況となれば、憎っくき首位・巨人にプレッシャーをかけることができるというわけだ。「転んでもただでは起きない」とは、まさにこのことを指すのであろう。

 

 もちろん友利コーチの最大の狙いは、バレンティンとの対戦を過剰に意識し過ぎていた投手陣の緊張をほぐすこと。「あの言葉で気持ちが楽になりました」(中堅投手)というように投手陣は、バレンティンにビビり上がることなく内角をビシビシと突いた。

 

 投手陣の踏ん張りに応え、9回一死満塁から鶴岡がスクイズを決めて勝ち越し。試合後には「今日はしびれた~っ」と白い歯を見せた中畑監督が「絶対CS」と叫ぶベイ党に手を振った。“バレ砲”を封じたDeNAが再び上昇気流に乗っていきそうな気配だ。