阪神ナインが凍りついた能見「ブチ切れ」の波紋

2013年08月31日 11時00分

9回、グラブを叩きつけて悔しがる能見

 阪神が29日、首位・巨人との直接対決(東京ドーム)で延長10回、2―3とサヨナラ負けを喫し、3タテを食らい8年ぶりリーグ優勝が絶望的になった。しかも、先発した能見篤史投手(34)が降板後にベンチを蹴り上げ、グラブを叩きつけるなど怒りを爆発させた。普段は冷静なエースに何が起こったのか――。クライマックスシリーズ(CS)をはじめ今後への影響が心配されている。

“事件”が起きたのは勝利目前の9回裏だった。好調・巨人打線を相手に8回3分の1を2失点と好投しながらも同点に追いつかれたところで降板。三塁ベンチに戻ると表情を変えずにナインとハイタッチに応じていた能見だったが、その直後に感情を爆発させた。ベンチのイスを激しく蹴り上げ、グラブを投げつけ、そのままベンチ裏に消えた。

 マウンドでは全く表情を変えずに淡々と投げ込む左腕。ライバル球団が「全く喜怒哀楽の変化がわからない。動揺しているかどうかも判断しにくいので非常に厄介な投手」と驚くほどの鉄仮面ぶりだ。

 その能見がまさかの大立ち回り…。絶対に負けることが許されない一戦で勝ち切ることができなかった自身への怒りが大きかっただろうが、これを降板直前のシーンと絡めて見た視聴者も多かったのではないか。

 1点リードで無死一、三塁。坂本の左翼への大飛球をマートンがファウルゾーンで捕球し、これが同点の犠飛となった。この時のベンチの指示は「ファウルなら捕るな」だったが、ライン際の微妙な飛球だったこともあってマートンは捕球を選択した。

 首脳陣は「明らかなファウルなら捕っていなかったと思う。ギリギリのところだっただけに難しい判断だった」とかばったが、能見のブチ切れはマートンのプレーに対するものという誤解を与えかねなかった。