パ関係者怒り「バレの内角なぜ攻めない」

2013年08月30日 16時00分

9回の打席で敬遠されるバレンティン

 ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)の驚異の本塁打ペースに、パ球団関係者から怒りの声が出た。

 

 29日の中日戦(神宮)は3打数1安打2四球と不発。51本で足踏みとなったが、残り31試合で5本打てば新記録達成となる。

 

 8月だけで17本塁打の状況に「何でセの投手たちはバレンティンの内角を攻めないんだ? オレたちがこれまでどれだけ55本という数字を大事にしてきたと思っているんだ」と在京パ球団関係者は怒り心頭だった。

 

 同関係者が指摘するのがバレンティンの死球数。「セの野球はお行儀が良すぎる。パではローズもカブレラも厳しく内角を攻められていた。だけどバレンティンはほとんどが外一辺倒。これなら外角の球にリスクなく踏み込める」と、バッサリ。今季バレンティンの死球数はわずかに1。55本塁打を放った01年のローズ(近鉄)が8死球。02年のカブレラ(西武)が11死球だった。一方、1964年の王(巨人)は3死球だった。

 

 ヤクルト関係者も「別にアイツは死球をよけるのが特別にうまいワケじゃないんだけど」と首をひねるほど厳しい攻めを受けていない。

 

 この日の第1打席で中日先発川上の内角直球を右ヒザへの自打球としたが「痛みはない」と大事には至らず。バレンティンもケガ防止に努め、この日から米エボシールド社製の左足ガードを通常より7センチ長くした。同社関係者は「これから内角攻めが増えるから、自打球からふくらはぎを守るため長くしてほしいということだった」とすでに覚悟しているという。

 

 果たしてセの投手陣の内角攻めはこれから厳しくなるのか。ひたすら逃げ回るばかりでは記録更新は時間の問題だ。