鷹打線テコ入れ成功!二軍から昇格の明石がV3ラン

2013年08月30日 11時00分

4回に勝ち越し3ランを叩き込んだ明石

<ソフトバンク5-1ロッテ(29日)>打線のテコ入れがハマった。ソフトバンクは29日のロッテ戦(ヤフオクドーム)に5―1で勝利。“勝負の6連戦”3試合目にして、ようやく白星をつかんだ。

 

 試合は同点の4回に、この日一軍昇格したばかりの明石が1号3ラン。投手陣は6人の継投で、反撃をしのいだ。これで2位ロッテとのゲーム差は2。優勝争いに向け、土壇場で踏ん張った。

 

 来たばかりの男がそのままヒーローになった。この日デーゲームで行われた二軍戦を終え、チームの試合前練習が終わる頃、ようやく球場に姿を見せた明石。そして5月14日の広島戦以来となるスタメン入りと、慌しく試合を迎えたが、本人は冷静そのものだった。

 

 1―1の4回、柳田と長谷川が四球を選び、松田が犠打で送って一死二、三塁。ビッグチャンスで打順が回ってきた明石は初球のフォークボールにバットを振り抜き、右翼席に運んだ。記念すべき今季1号は勝ち越しの3ラン。「本当に最高の一打」と笑みをこぼしたが、まさに狙い通りの一発だった。2回の最初の打席では空振り三振。その反省から目付けを高くし、その球を打ちにいった結果だった。

 

 前日とはガラッと打線を入れ替えた。「楽しみにしていて」と藤井打撃コーチはニヤリ。松田との打順を替え、柳田をプロ初の4番に座らせた。練習前にコーチから打順を告げられ「来た来た来たーって感じ!」と興奮気味だった柳田は、安打こそ出なかったものの、4回は四球でチャンスメーク。「ギータ(柳田)は何番を打っても自分のバッティングしかできないからね。松田には楽なところを打たせてやろうと」(藤本打撃コーチ)と前日も無安打に終わった松田の心境を配慮したが、それが吉と出た。

 

 3回に中村の適時打で先制点を奪い、追いつかれても4回に勝ち越し3ラン。5回にも長谷川の中前への適時打でもう1点を追加し、ロッテ打線を引き離した。投手陣は先発・大場は味方が先制した直後の4回に四球を与えて一死三塁のピンチを招いて降板。嘉弥真が犠打を許して同点とされたが、再び打線の援護をもらうと、救援陣もきっちりと役目を果たし、得点を許さなかった。

 

 前夜の試合後は、秋山監督がゲキを飛ばした。「チャレンジャーなんだから守りに入るような形ではなく攻めていかないと」。寡黙な指揮官の言葉に奮起を見せた鷹打線。逆転優勝をまだまだ諦めていない。