快投で〝内海組〟解散危機脱出

2012年06月17日 18時00分

 巨人の選手会長が意地を見せた。13日の日本ハム戦(札幌ドーム)に先発した内海哲也投手(30)が7回1失点で今季6勝目をマーク。昨年から続く交流戦の連勝を9に伸ばした。好投の裏には〝内海組〟の解散危機があった。

 どうしても結果を出したかった。その理由についてチーム関係者は、こう打ち明けた。

「実は哲(内海)とグアムへ一緒に行った〝内海組〟が不振に悩まされているんですよ…」

 面倒見のいい内海はここ数年、オフに後輩を連れてグアムミニキャンプに臨むことが恒例となっている。昨オフのメンバーは山口、澤村、東野、そして若手の小野と小山だった。しかし…。

「いま上(一軍)にいるキャンプメンバーは山口、澤村の2人だけ。しかも澤村は不振に悩んでいるし…。内海にとって『若手を育てる』という目的からすれば、昨オフのグアムミニキャンプは成功と言いがたい」(球団関係者)

 グアムミニキャンプでは食事の取り方やトレーニング法などについて意見交換し、長いシーズンを戦い抜く力を身につけようと内海が中心となって取り組んだ。だが、その参加者たちの大半が不振に陥っているとあってはリーダー役の内海も立つ瀬がない。

 さらに危機感へ拍車をかけたのは、今年から加入した杉内の存在だ。ノーヒットノーランを達成するなど今や内海に代わって「絶対エース」と呼ばれる杉内には「同じく左腕の山口もよく話を聞いてるし、投手陣の間でもシンパが多くなってきた」とチーム内でささやかれるほど。このままでは〝内海組〟の存続危機にもつながるだけに、是が非でも旗頭の自分が負けるわけにはいかないのだ。

 しっかりと存在感を誇示した内海。もちろん不振にあえぐ後輩たちが自分の活躍に刺激を受け、復調してくれることも願っている。